花粉。花粉。花粉。
そんな3月の購入予定。
22日
PS5『Rise of the Ronin』
日本の幕末を舞台にしたTeam NINJA開発のオープンワールドゲー。
『仁王』をベースにしたガチガチのアクションと、ステルスやオープンワールドを融合。ヒット作品のいいとこ取りを狙ってる感じですかね。
どこかで見たコメントで、「Ghost of Assassin Sekiro」って見て笑った記憶があります。
今月はこの1本かな。
22日発売の『ドラゴンズドグマ2』と『プリンセスピーチ Showtime!』はどこかのタイミングでプレイ出来たらなという気持ちで。
ただ今月は、現在プレイ中の『FF7 REBIRTH』がまだまだかかりそう。
また『龍が如く8』の後にやろうと思ってたが、ターンベースRPGが続くと飽きそうなのでヤメた『ペルソナ3 リロード』もどこかのタイミングで。
4月には『百英雄伝』も出るので、ガシガシとゲームで遊ばないと。
今年は年始から国産ゲームラッシュが凄い。ここまで国産の大作ゲームが続くことって近年なかったと思います。しかも、どれもクオリティが高くて素晴らしい。
で、PS5『ファイナルファンタジーVII REBIRTH』ですよ。
まだまだ始めたばっかりですけどね。いやぁ…オープニングからマジで「えぇ?」って声出た。単純なリメイクではないことは前作をプレイすればわかっていたが、ここまで踏み込んでストーリーの見直しをするのか、という。
ゲームシステム自体は、前作のリメイクと同じですね。戦闘システムも連携が強化された以外はほぼ同じ。
ただ、ゲーム開始時の町を出ると、かなり広いフィールドに放り出されるので、前作とはかなり印象が違うというか。ちゃんと原作にあったミッドガルを出てから広がる世界というものを、リメイクでも表現していて嬉しかった。
オープンフィールド(ワールド)ゲームとしては、堅実な作り。驚きはないが、各地にあるミッションやらなんやらを、プチプチと潰していく面白さはある。
UBIタワー的なシステムで各所の情報がアンロックされるのには笑った。
とりあえず、最初のフィールドだけでもやることがいっぱいありすぎてメインストーリーがまったく進んでいません。つーか、序盤のサブクエストで出てくるホワイトファングって名の白狼がクソ強すぎて、何度もリトライして時間取られまくったりしてます。
まぁそんなこんなで、ストーリーの面も今後どういった形で原作から変化させた作品にしていくのか、本当に楽しみ。いやーおもろいな。
それでは、先月遊んだゲームの話。
Series X『龍が如く8』
RPGとして順当な進化。
前作同様、広範囲スキルを乱発する大味なゲームバランスではあるが、通常攻撃が敵を巻き込むようになっていたり、攻撃全般の数値や敵の強さ(特にボス)がマイルド化されたおかげで、丁寧にバランス調整された印象を受けた。
まぁ逆に言えば、もっとピーキーなバランスの方がゲーマー的には受ける気もしますが、ドラクエ的な万人向けかつ低難易度な作りを目指すのであれば本作の方向性が正解。
そして大ボリュームですよね。
しかも、ゲームで使われている背景から小物まで大量のオブジェクトをバラバラにして再利用し、それぞれを家具や建物などクリエイトして島に並べられるという『どうぶつの森』的なミニゲームも相当おもしろい。
ストーリーに関しては、若干弱いというか、全体的に盛り上がりに欠ける気はした。
本作は、横浜・東京に居る桐生一馬と、ハワイに居る春日一番というダブル主人公になっており、彼らの話が交互に進む構成になっているので、若干フォーカスがブレた気はする。
あと、これはシリーズ通して意図的にやっているので、しょうがない部分ではあるが、カットシーンが長いなぁ。
各キャラクタのすべての行動や心情を台詞にするという脚本なので、どうしても会話シーンが多くなる。これは、毎日何時間もゲームをやる暇人向けではなく、なかなか時間が取れない大人の方でも遊べるゲームをというコンセプトであるが故に、前回のプレイから数日開くようなプレイヤーでも迷子にならないよう、その都度行動を振り返ったりする台詞が多いんですね。
だからプレイヤーとしては、その話はもう知ってるよという会話が何度もされてしまうのは、しょうがない部分ではある。
しかし、本作は2人の主人公と舞台が交互になるせいか、重複した情報が何度も繰り返される会話シーンが多くて閉口した。
ただ、ラストシーンですよ。特に春日一番のラスト。椎名林檎の歌がかかる所ね。これを描けただけで本作は成功でしょ。
春日一番という主人公の魅力を凝縮させた1シーンで、過去作では若干滑りがちだった世相に対する毒気というものを上手く織り交ぜた素晴らしいシーンになっている。ここはシリーズを越え、ゲーム史の中でも後世に残るような屈指の名シーン。
昔ながらの拳で語る桐生一馬。
どんな人間をも仲間にしてしまう言葉と情熱を持った春日一番。
長く続くシリーズだけあって、その物語を受け取るユーザーや社会の価値観も変化していく中、ここまで現代的かつ魅力的な主人公へとバトンタッチ出来て、しかもそれを2作続けてハズさずに形にしたのは本当に素晴らしいことです。
今から続編が楽しみ。
本作によってJRPGを代表する一作になったと思います。
ここからは本。
宮島未奈(著)『成瀬は信じた道をいく』
『成瀬は天下を取りにいく』の続編。
前作では、主人公成瀬の親友であり、熱心なウォッチャーである島崎の視点から見た成瀬の活躍が好きだったので、進学によって離れ離れになった本書はどうなるのだろうと若干不安だったが杞憂に終わった。
成瀬ファンの小学生から、YouTuber受験生、スーパーのクレーマーに、観光大使まで、台風の目となる成瀬の周りは振り回されつつも、その魅力に吸い寄せられてしまう。
そこには成瀬の持つ自由度というか、柔軟性と可動域の広さを目の当たりにして感じる自己決定の重要性。そこに生物としてプリミティブな幸福みたいなのに気付かされる感じが良いんですよ。
なかでも最終話『探さないでください』には大いに笑わせてもらった。
本書最後の一行。島崎が初詣で祈った願い、それは読者である私も同じ気持ちです。
超能力者を意図的に生み出すプロジェクト「レンブラントプロセス」によってサイキッカーが生まれる世界。
そのプロジェクトから生まれた12歳の少女「アナベル」。彼女の能力は、すべての物質を瞬時に別のものへと変える能力だった。
彼女を生み出した研究者達は、そのあまりにも強大な能力によって世界が危機に至ることに気付き、多くの犠牲を払いながらもアナベルを撲殺。
しかし、アナベルの意識は霧散し、彼女が生前愛していた物を依り代としてランダムに現れ、厄災を撒き散らす異常現象が世界で多発した。
そのアナベルと戦う事を目的に作られた組織ジェイコブスの面々を中心として描かれる4篇の物語。
本書に収録されている最初の2篇は20年以上前のSF機関誌に掲載された短編だったそうで。
そこから20年の時を越えて、本書書き下ろし2篇を加えて復活ということらしい。ゴイスー。
本書は様々な見どころがある作品ですが、何より厄災を撒き散らすアナベルが現れた時の描写が圧倒的。
天井は煮えたぎるタールとなり体へ降り注ぎ、壁は豆腐となって沈み込む。人の身体すらも別のものと融合してしまい、無機物を取り込んだ有機物へと変化していく怖さ。
この辺りは、20年前よりもSCPを補助線とした理解がしやすい時代になった現代の方が、より鮮烈なイメージとして浮かび上がってきやすいかもしれんね。
物語としては、過去の記憶を辿る能力を持ったキャラクタが背骨となっているので、ライブ感のある描写よりも若干スピードが落ちているのが気にはなる。
ただ、この構成でしか描けないラストの最終話の美しさもあるので、そこはそれと言った感じですかね。
昨年の秋頃に読んだSF作品がことごとくnot for meな具合で、しかもそれが4作ほど続いたおかげで(もちろん角が立つのでタイトルは書きませんよ)少しSFから離れてしまっていたが、本書でSFの面白さを改めて感じられて嬉しかった。
あと3月末に実写化作品がHuluに配信されると聞いて、久々に綾辻行人(著)『十角館の殺人』を読み直しました。
いやーホントに久々に読んだ。初めて読んだのは中学生の頃だったので、もう30年ぶりくらいですね。
本書でよく言われる、衝撃の一行。あのインパクトは今でも覚えているので、完全にトリックや犯人がわかった状態で読んだけれども、それでも楽しかったなー。
今でも全然古さを感じない(登場人物の誰も彼もがめっちゃタバコを吸うとかはあるが)というか、キャラの立ち方や描写の読みやすさ。
でも、マジでどうやって実写化するんでしょうね。どういった表現となるのか楽しみにしてます。
ここからは映像関連。
ボンクラ大学生がバイト帰りにおっさんと一悶着。その挙げ句に、おっさんを殺してしまう。
だが、彼が殺した人物は凶悪な逃亡犯。残した凶器さえ消えていた。
この事件によりタガが外れた大学生は、次々と人を殺していくが、神からの恩寵か、それとも呪いなのか、彼が手にかける人物はすべて悪人で、証拠も上手く消えていく。
そんな大学生と、彼を追うクセ強めの刑事のドラマ。
それぞれの登場人物の正義や倫理というものと、行動とのパラドックスがテーマになっており、その苦悩が見どころ。
ただ、なにか一つドラマとしてインパクトに欠けているのがもったいない。
序盤はこの大学生にフォーカスを当て、中盤以降は刑事を中心とした物語になるのは構成として理解できる。その末に両者の対決という方向になるのであれば良かったが、別の人物が絡む事で散漫な物語に。
各キャラクタの内面を掘り下げるのではなく、飽きさせない構成の方に軸足を乗っけているので、とっ散らかった印象を受けた。
ただ、そのおかげで全8話がダレることなく駆け抜けているのは大きな評価ポイント。
終わり方も私の好みで、もし次シリーズに繋げられるのであれば、もっと面白くなる可能性は感じた。
そして何より、ボンクラ大学生から殺人者へと変わっていく主役のチェ・ウシクのかっこよさが光る作品でした。
Netflix『ポップスが最高に輝いた夜』
誰もが知っているであろう名曲『We are the world』のレコーディングを追ったドキュメンタリー。
アフリカの飢餓救済のチャリティーソング収録のため、AMA(American Music Awards)終わりに集められたスター達。
これだけのスターが集められる機会はもう無いので、朝までに収録しなければならないという強行スケジュール。
しかし、アーティストしかも大スターばかりを集めたら、当然しっちゃかめっちゃかになるわけで。
スターを見て興奮するスター達。勝手に隣とおしゃべりをして、勝手に歌いだして、勝手に孤独になって、それを幼稚園の初日みたいと表現していたのは笑った。
当時からアクセじゃらじゃらで参加するシンディ・ローパーのギャル具合、急にスワヒリ語を入れると言い出すスティーヴィー・ワンダー、それに反対して途中で帰るウェイロン・ジェニングス、声の限界を越えて歌うブルース・スプリングスティーンなど見どころ満載。
中でも、場に馴染めておらず、ひたすら後悔の表情なのか、極度の緊張なのか、ずっと真顔なボブ・ディランがめっちゃ面白かった。あのパーソナリティあってこそのボブ・ディランの歌詞なんだな。
いやぁでもホント、スゲー曲ですよね。
今では考えられないかもしれませんが、私の子供の頃は本当に世界は一つになって、もっともっと平和な世界が来ると信じて居たんですよ。その純粋な心を思い出しちゃった。
最後に音楽。
Sharda, That Fancy I, MEZZ - New Connection
That Fancy IがUKのShardaとコラボ。しかもラッパーのMEZZを加えたトラック。
スピードガラージをベースにしながらも、中盤からガッツリとレイブのフレーバーが入ってきたりと、ひたすら楽しい一曲。
LE SSERAFIM - Perfect Night
ガラージと言えば、リリースされた当時に何気なく「おー2ステップじゃん」なんて適当にUK Garageのプレイリストに入れてその後もダラダラと流していたら、実は何ヶ月も継続してヘビロテしていたことに最近気付いたのがこの曲。
ギターリフのメロウさとフローティングな2ステップの融合により生み出される心地よさと、聴き疲れない中毒性。聴けば聴くほど好きになる。
"The way that I feel when I'm dancin' with my girls"
のところ、めっちゃ良い。
GLXY - Love, Chaos
昨年末にリリースされたGLXYのEPからの一曲。
このEP自体がスゲー完成度というか、ヤバイ曲ばかりなんだけど、その中からコレが一番凄い。
ソリッドとリキッドの融合。表面はカラリと、中はしっとり。
BCee, DJ Marky, Makoto & SOLAH - Tell Me
BCee、DJ Marky、Makotoというレジェンドに加えてSOLAHのヴォーカルて。
メンツやばすぎだろと思いつつ再生すると、流れて来たのは、こちらの想像を越えてくる極上のトラック。
最高すぎてお礼を言うしかない。ありがとう。最高です。ありがとう。
最後に懐かしいバンドを。
Cymbals - 午前8時の脱走計画
1年位前からCymbalsのMVがオフィシャルでアップされ、最近シングル曲もサブスク解禁されまして。(アルバム自体はめっちゃ前から配信されていました)
同じ頃からTWEEDEES(元Cymbalsの沖井礼二が現在やってるバンド)のMVも同時にアップされたので、その辺のアレですかね。
で、その機会にあわせて久々に先月はCymbalsを何度も聴いてました。当時の思い出が蘇る曲ばかり。若い頃に触れた物は、いつまでも心の中に暖かさと甘やかな香りを残してくれている。
Cymbals - Rally
Cymbals - Highway Star, Speed Star
この動画のコメントにもある
"サイレンにハモらせて吹き鳴らす口笛 笑う二人の声"
のところが良いよねー。
こんな感じで今月はおしまい。
また来月。