ここ最近、何故か喉が弱くなってしまいまして。
ちょっと喋る機会が多い日が続いてしまうと、もう翌日からガラガラしたり、キュッと喉が絞られたような声になってしまう。
一応、病院で検査してもらって何も異常はなかったので、単純に喉を使いすぎないようにという話ですが、微妙に困るんですよね。
で、このブログも、もう2年くらいになるかな。基本は音声入力なんですよ。
タイピングは遅い方ではないですが、PCの前に座ってキーボードをカチャカチャやるよりも喋るほうが圧倒的に早いし、移動時間など車の中や、ゲームで単純作業が続く時などの隙間時間にながらで喋っておいて、月末にサクッと誤字の修正と文章っぽい体裁を整えて、最後に音楽の話を付け加えて完成と。
なので、このブログは私の独り言で出来てます。
んで、声が不調のときって音声入力の精度がイマイチになっちゃうんですよね。
その修正が面倒くさい。
音声入力で溜まった文章の中に、コイツ脳みそハッキングされてんのかという暗号のような文字列があったら、前後の文脈から想像して修正している時のアホくささ。同時に録音しても良いが、それを後で聴いて文字に起こすのも二度手間感あってさらにアホくさいという。
とはいえ、もう今さらキーボードカチャカチャには戻れないので、結局多く喋った日はのど飴なめたり、ショウガ湯飲んだり、マヌカハニー塗ったりしてますが、うーん…。
その中でも、トラディショナルな白いパウダータイプの龍角散は効きが良い気はしたのだけれども、会社で飲んでたら「わーおじいちゃんの匂い」って若いのから言われて笑っちゃった。
私の中でおじいちゃんの匂いと言えば仁丹だなぁ。粒が小さいし、おじいが飲むものだから、よく床に落ちてるんですよね仁丹。ケーキの上に乗ってるアラザンを見ても可愛く見えないのは、あの床に落ちてた仁丹を思い出すからなんだよな。
そんな5月の購入予定ですが、今月は無しかな。何も買う予定が無い月は久々。
各種サブスクで配信された面白そうなゲームが溜まっているので、そちらを消化していきます。
今月は、こんな感じで。
それでは先月プレイしたゲームの話。
PS5『Rise of the Ronin』
幕末を舞台にしたオープンワールドゲーム。
黒船来航から始まる物語だが、最初のボスがペリーという時点で笑ってしまった。
主人公は故郷を失った名もなき浪人というキャラクタなので、倒幕派にも佐幕派にもパイプを持ちながら、プレイヤーが好きな陣営を選んでプレイ出来るという形。
ただ、選択肢によるダイナミックなルート変更による史実の改変ではなく、ゲームオリジナル要素の部分がマルチエンディングって感じですかね。
ゲームとしては一般的なオープンワールドゲームを踏襲した作りで、Team NINJA初(開発にはSIEも入ってますが)のジャンルという事を鑑みて、良く言えば他のオープンワールドゲームを研究して取り入れた作品。悪く言えば挑戦が無く、凡庸で面白みのない作りではある。
ただ、サブクエストや収集アイテムなどに関しても、全てがサクサクとクリア出来るような作りになっているので、プチプチとマップに点在しているミッションなどをテンポ良く潰していくという楽しみはある。
ゲームバランスは万人受けを狙った調整で、難易度は相当低め。
近年のTeam NINJAはどうしても『仁王』のイメージが強いせいか、本作も死にゲーかと思われがちですが、逆ですね。ノーマルの難易度、一周目に限って言えば、まったく死なないゲー。
攻撃するにもガードするにも気力ゲージが消費され、気力がなくなるとどうしようもないというシステム。ガードではなく敵の攻撃をパリィすることで気力の消費を抑えつつ、相手の隙を作れるというシステムが売り。
これも、基本的に敵のラッシュの最後の一撃だけパリィに成功すれば相手の隙を作れるので、覚える部分は非常に少ない。
まぁ、そもそも基本的に回復アイテムが豊富かつ、被ダメージも低いので、パリィが苦手ならその要素は一切無視してガードと回避だけで最後までクリア出来るかと。
ストーリー部分は、黒船来航から江戸の無血開城までがざっくりと描かれる。
坂本龍馬を英雄とし、彼がやろうとした倒幕でも佐幕でもない第三の道への思想(実際は道半ばで倒れたが)をプレイヤーは補佐するような形のフィクションとして作られている事に対する好き嫌いは分かれそうではある。
坂本龍馬を何にでもいっちょかみさせるという方向でのシナリオなので、ツッコミ所は満載。
例えば桜田門外の変の襲撃の合図ともなった銃による最初の一発を坂本龍馬が撃つというバカバカしさ。さすがにお前が撃っちゃダメだろう。
しかも、そこで駕籠から出てきた井伊直弼が得意の居合を使って反撃してくるボスとなるという面白さ。
実際には、水戸浪士が駕籠訴を行ったあとに銃撃、井伊直弼は最初の一発で被弾し、人の入った箱に剣を差すマジックのように駕籠へザクザクと刀を突き刺された挙げ句、引きずり出されて斬首エンドなので、井伊直弼が反撃してくるというだけでもロマンがあるとは言える。
また、かなり多くの登場人物、倒幕・佐幕・尊王攘夷に公武合体などそれぞれの陣営の志士たちをはじめ、篤姫、千葉佐那、ペリーからアーネスト・サトウ、など各キャラクタに好感度が設定されており、男女や国籍、身分までも飛び越えて寝まくれるという節操ない振る舞いが出来るのも面白い。
タウンゼント・ハリスは出てくるが、ロマンス対象キャラではないので、おじいちゃん好きな人は残念。
まぁそんな感じで、全体的な出来としては悪くないが、あまりにも独自の部分がなさすぎて、クリティック的な受けが悪い作品になっているのがもったいない。
ただ、ゲームとしては決してつまらない作品ではないし、幕末好きな人なら笑える展開が山盛りなので、遊んでみて損はしないと思います。
あと先月出たXBOX『百英雄伝』ね。うーん厳しい。
防御力偏重のあまりにも雑すぎる戦闘バランス。
移動や戦闘中など3D酔いを誘うふわふわとした視点移動。
魔法全般のバランス調整不足。
メニューから戦闘など全てにおいてワンテンポ待たされる重いUI。
魅力に欠ける主人公。
などなど。厳しいっすね。
今後、戦闘バランスだけでも調整されれば、もうちょっと遊べるゲームになるかもしれませんが、現段階では続けるモチベは維持できなかったなぁ。
今後アップデート等で改善されるかもしれないので、ちょっと寝かします。
ここからは、その他のお家エンタメ。まずは本。
ジョー・ネッター(著)『ブッカケゾンビ』
主人公の30代男性フォーリーは、愛する美しい妻とかわいい一人娘との円満な家庭に幸せを感じる日々。
ただ、彼が家族に秘密にしているのはAVが好きなこと。家族が居ない隙に、PCでエロサイトを巡回して一人でオナニーする日々。
今日も今日とてエロ動画を漁っていたら、汁男優の募集を発見。しかも、顔射出来る相手は、何度もお世話になっていた憧れのAV女優。
興味本位でオーディションに合格したら一発合格。
本番当日は、妻から夜の誘いを断り、子供を寝かしつけ、こっそりと外出。
『ゴス・ブッカケ』というホラーや悪魔がコンセプトのAVだけあって撮影場所は墓場。
目の前にはあこがれのAV女優。彼女を熱い視線で見つめる50人の汁男優。
撮影が始まり、汁男優達が各自それぞれ股間をイジりながら順番待ちをしている。そこでフォーリーは悩む。
AV女優に顔射するという行為、これは浮気なのだろうか。いや浮気というよりか、深夜に家を出てAV女優に精液をかけている事を知られた時点で離婚だろう。あんなに愛していた家族を失うかもしれないリスクがこの一発にあるのか。
いや、しかし実際AV女優を目の前にするとめっちゃ美人だな。本番で勃起出来るのかどうか不安だったが、全然そんな心配はいらなかったわ。マジでヤバい。ギンギン。
しかし、これは家族への裏切りだろう。一瞬の快楽の対価として、この行為はあまりにも馬鹿げてる。こんなことはするべきではなかったかもしれない…。
って考えてたら、うわっ!!もうすぐ俺の番じゃん。
なんて汁男優体験記みたいな序盤から始まる本作は、そこから何故かゾンビが登場してシッチャカメッチャカになるというわけわからん作品。
映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のように、途中からまったく違う話になっているが、ちゃんと顔射部分のエッセンスを残した物語になっている(嫌な表現だな)。
B級映画的なエログロだけの作品でありながら、一瞬の欲望によって取り返しがつかない後悔をするという、人の持つ普遍的な愚かさがテーマ。
何があっても家族を守るべきだったと、ひたすら後悔し続ける主人公のキャラクタのおかげで、めちゃくちゃな展開であっても家族をテーマとした作品のように感じさせる作品となっており上手い。
終わり方もキレイで、オシャレな作品でした。確実に年間ベスト10に入る面白さ。
カーク・ウォレス・ジョンソン(著)『大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件―なぜ美しい羽は狙われたのか』
2009年、大英自然史博物館に泥棒が侵入。
盗まれたのは、博物館に所蔵されている数百羽の鳥の羽根だった。
誰が羽根を盗んだのか。そもそも羽根を盗む意味とは。
本書がノンフィクションとして読みやすいのは、著者自身もなぜ羽根なんぞ盗むのかという単純な疑問を出発点としている所。
著者の取材は羽根の歴史を調べ、なぜ羽根が貴重になったのかという情報からスタートする。
そもそも鳥の羽は、主に帽子に乗っけるファッションアイテムとして世界的に流行していた。
そこから大航海時代の到来。アメリカでは東から西へのフロンティア開拓と、新たな土地の発見と共に、そこへ棲息している珍しい鳥達が乱獲され、都会の貴族や上級国民の頭を華やかにしていった。
貴重な羽根の価値はぐんぐんと上がり、ピーク時には金の2倍にも達するほど。
沈没したタイタニック号の荷物にかけられた保険の金額、1位はダイアモンドで2位は羽根だったそうで。
しかし、19世紀以降に絶滅危惧種や自然保護の観点から反対運動が起こり羽根の流通は減少。そこにワシントン条約がトドメを差す形となった。
著者が羽根の歴史と共に盗難事件の取材を続けていく内に浮かび上がってくるのは、フライ(疑似餌)制作の愛好家たち。
フライフィッシングで有名なフライであるが、実際に釣りをするためにフライを制作するのではなく、今では簡単には手に入らない貴重な羽を使って、歴史上で有名なフライ制作者が過去に作った作品を現代に再現しようとする愛好家の存在。
この大英自然史博物館には、第2代ロスチャイルド男爵ことウォルター・ロスチャイルドが生涯をかけて世界中から集めた鳥の羽根が収蔵されている。それを狙ったのはフライ愛好家の一人である若き青年だった。
コレクター達への取材から逮捕された青年本人への取材。そこで浮かび上がってくるのは、コレクターのあくなき探求心、それは法律すらも越えた欲望の世界。
本物の羽根を使って歴史ある疑似餌を作るという目的だけに生きるコレクターの渇望と狂気が垣間見える一冊。
吉田菊次郎(著)『日本人の愛したお菓子たち 明治から現代へ』
タイトル通り、明治の文明開化から始まったお菓子(洋菓子)の歴史。
そこから現代に至るまで、どういったお菓子が日本人の心を潤してきたのか、それぞれの年代を追って紹介する一冊。
カステラ、シュークリーム、あんぱん、キャラメルなど初期のお菓子から、戦争を挟んでポテトチップスやかっぱえびせん、うまい棒などスナック菓子などが勢いを増す。
経済成長に引っ張られる形で、様々な国のお菓子が日本に輸入され、市場の拡大は大企業となるお菓子メーカーを生み出し、街の洋菓子屋さんもまたトレンドを取り入れお菓子が変化していった歴史。
本書の最後ではマリトッツォや台湾カステラ、バスクチーズケーキなどが紹介されているが、それすらももう流行としては終わっている感があるくらい、目まぐるしくお菓子の歴史が変わって行く訳ですね。
そんな中で、何十年と愛され生き残っているお菓子の凄さが再確認出来たりして面白い。
著者は、現在では日本全国に店舗があるブールミッシュの創業者であり、パティシエとして活躍されている方。
それだけあって、本書で紹介されているお菓子それぞれに当時の状況や、パティシエとして働いていたからこそ出来る裏話的なものが挿入されていて面白い。
これを読んでたら久々にブールミッシュのシブーストが食べたくなって、注文してしまいましたよ。
口溶けの良いクリーム、濃厚で甘い上部のキャラメリゼ、下部にはサクッとしたパイ生地、そこにりんごの爽やかさがふわんと香る。おいしいよねー。
ここからは映像関連。
ゲームのドラマ化としてだけでなく、ポストアポカリプスの作品としても大成功でしょう。
ゲームを知っている人はもちろん、まったく知らなくても楽しめる作品になってます。
しかし配信開始からゲームの『Fallout』の方もユーザー数が激増したというのもわかるんだよね。あの世界に戻りたくなるドラマ。
ゲームで登場するロケーションや小道具など小ネタが満載。
まさかターミナルのパスワードまでドラマで再現されるとは思わなかった。真面目にあのパスワード方式採用してたらアホですけど、それなりに画になっているのは笑うというか。でも原作のゲーム知らない人は、ただの文字列にしか見えなかったでしょうね。
ストーリーは、父を探すために地下のVaultから出た女性。地上の軍事組織BOSの下っ端男性。グールの賞金稼ぎの3名をメインに、ある物質を巡っての対立に巻き込まれる群像劇。
Vaultから飛び出し、現実の厳しさに泣け叫びながらも、果てに親を否定する成長譚を中心に物語は描かれる。
本作がなにより上手いのが最終話。
Valutという母体から飛び出した人間の創世記。
神の火を手にした英雄の叙事詩。
それが最終話で同時に描かれる構成の巧さ。
特に主人公の女性は、"他の者に惜しみなく水を注ぐ者は、自分もまた惜しみなく水を注がれる"というキリスト教の教えをベースにカリカチュアライズしたキャラクタであることも生きている。
そういった神話的なものを感じさせるベーシックな物語作りでありつつ、本作の主要な登場人物はそれぞれ持っていた価値観を全て最後に反転させるというストーリーラインによって、荒廃した世界で生まれる原初的かつシニカルな寓話が体験出来る作りになっている。
『ウエストワールド』のジョナサン・ローランの作品なので、クオリティに関しては心配していなかったが、ここまで見事にドラマ化してくれるとは思いませんでした。
ただ、シーズン2以降どうなるか難しい所ではありますよね。ジョナサン・ローランの作品は、滑り出し"だけ"は良いからなぁ。
Netflix『私のトナカイちゃん』
主人公は売れないコメディアンの男性。
バイトしているバーに来た客の女性に紅茶を奢ったことから、彼女からのつきまといが始まる。
本作はドラマではあるが、実際に起きた出来事であり、この作品の主演・脚本・製作総指揮を担当したリチャード・ガッドの実話というのが怖い。
ストーカーVS被害者という単純な構図によるコメディ作品かと思いきや、そんな安易な想像はドラマ序盤に吹き飛ばされる。
ストーカーの被害者であるはず主人公が度々繰り返す不可解な言動。その種明かしがされる中盤の出来事によって、ここまで見てきた景色が一変する。
ネタバレになるので詳細は言えないが、本作は人間の不合理性と真正面から向き合った作品となっている。
なので、一般的なドラマや映画などと違って共感をベースにしたストーリーテリングや、視聴者を裏切るようなどんでん返しというものでもない。
あらすじや展開だけを追うことにすら意味がなく、ただひたすら一人称で描かれる主人公の感情を追体験していくことで体感出来る、人間という生き物の悲しさ。
いとも簡単に平常心を失わせる性愛。そして自己が社会の中で確立されていないからこそ自己を見つめ心を自ら傷つけてしまうどうしようもなさ。
これって純文学っぽいんだよね。現在の日本における純文学のトップランナーは金原ひとみだと私は思うが、数ある著書の中でも目がギンギンのヤバイ短編集『アンソーシャルディスタンス』を思い出した。
物語の作りとしては若干セオリーから外れているので、見る人によっては、登場人物の性格や言動がメチャクチャな作品と切り捨てる人も居るだろうし、人の非合理性を見事に描いた作品であると高評価をつける人も居るでしょう。(ただ好き嫌いがわかれる作品という意味で)
私は圧倒的に後者で、今年見たドラマの中でもトップクラスの作品だと思います。
大いに笑い、時に涙した。だが、それらをまとめて面白いでもなければ、悲しいでもなく、そういった単純な感想は抱けないほど、ただただ凄まじいドラマでした。
Netflix『アンチソーシャル・ネットワーク: 現実と妄想が交錯する世界』
日本の2ちゃんねる、ふたばちゃんねるをベースに作られた4chanというサイト。
当時の日本のネット文化と同じく、差別用語や露悪的な言動がかっこいいというホモソーシャル的かつ幼児性が強い日陰者を中心に人気を集めた掲示板。
様々なネットミームが生まれ、世間を冷笑し続けた彼らは、オタコンを始めとするリアルイベントの開催によりオフラインの世界にも進出し始める。
転機となったのは、カルト教団として話題であったサイエントロジー教会に対するデモ。『Vフォー・ヴェンデッタ』のガイ・フォークスのマスクを付けた人々が世界中に集まったことにより、4chanユーザーが団結すればリアルな現実に影響を与える事を知る事となる。
そこから派生したアノニマスというハッカー集団が生まれ、個人攻撃から政府機関への攻撃、また2011年の"ウォール街を占拠せよ(オキュパイウォールストリート)"や"ゲーマーゲート論争"など騒ぎを巻き起こす。
だが、掲示板の利用者だけで通じるミームが交わされていた時代は終わり、世界はSNSなどより多くの人々に拡散され、論争を生み出すことによりアクティブ率を上げ収益を生むという、ユーザーの怒りをお金に変換するシステムへと時代が変わっていく。
YouTubeやTwitterをはじめとしたSNSの登場によって、見たいものしか見たくないという欲求を安易に満たせる環境が整ってしまった。
そんな中で生み出され拡散される陰謀論。
教養や知性が軽視され、悪意と冷笑がはびこる社会の行方は今後どうなっていくのか。
アメリカを中心とした、匿名ネット掲示板の黎明期から、現在に至るまでの流れをサラッと知れる一本。
ちなみに本作はネットミームの一つである"フィールズグッドマン"が社会へどういった影響を与えたかを追ったドキュメンタリー『フィールズ・グッド・マン』の監督アーサー・ジョーンズ。脚本のジョルジオ・アンジェリーニの作品。
こちらも、たまたまカエルのキャラクターだった物が、ネットミームとなり様々な消費をされていくなかで、ドナルド・トランプ大統領誕生にまで影響するという社会現象を追った作品でめっちゃ面白いのでそちらもぜひ。
実写映画として破綻しないギリギリまで原作再現を狙いつつコメディ重視としたフランス版とは違い、本作はあくまで映画としての体裁を整えながらシティーハンターのカッコよさを重視している。
ガンアクションもキレキレで非常に良かった。
近年は『ジョン・ウィック』シリーズや『キングスマン』のマシュー・ボーン作品など、至近距離で頭か心臓を撃って流れるようにリロードしながら一人一人着実に殺すシーンに満足感を覚える昨今ですが、殺意の部分は若干抑えめにしつつバカバカしさをプラスし、槇村香をバディとしたハイスピードかつダイナミックな見ごたえのあるシーンになってました。
二丁拳銃でバンバンやりつつ相手の攻撃がカスリもしない感じは、『リベリオン』のガン=カタやジョン・ウー作品を思い出しましたね。
Netflixの加齢臭漂う実写化作品の中でも成功といえる作品ではないでしょうか。やっぱ鈴木亮平はすごいなぁ。
最後に音楽。
DJ Marky - (it's just a) Simple Song
先月出たDJ MarkyのEP『Kochi EP』からの一曲。
シンプルにして至高。Liquidの極北。
ところで、このEPのKochiって日本の高知らしいですね。なので、今月DJ Markyが日本ツアーをやるんだけど、そこでも高知県にちゃんと行くそうで。
ちなみに私は、今月末に名古屋のClub Goodweatherに行く予定。ココは初めて行くのでめっちゃ楽しみ。音良いらしいね。
Yue - Set Sail
これがデビュー作となるYue。
一発目から出ましたね。
イントロからドロップまでの展開の美しさ。ドロップ後のソリッドでありながら有機的なサウンドがまた気持ち良い。1stから2ndドロップの間も飽きさせないサウンドで完成度高い。
今後の活躍が楽しみ。
ILLIT - Magnetic
説明不要。デビューから一発でトップアイドルとなったILLITのデビュー曲。
この曲のリリース直後のある日。
食事中、ツレとILLITの話題が出た際に「PVしか見てないけどあんまピンと来ないかなぁ」なんて言ったら、「とりあえずコレを見ろ」と見せられたのがこの動画。
この破壊力に箸が止まったね。ブレイクの瞬間なんて、.50Calで脳天ぶち抜かれるくらいの威力がある。
曲のベースとしてはトラップなのだろうが、綿菓子で作った雲にチョコスプレーをかけたような浮遊感のあるカラフルさと甘さで、よくここまでポップなアイドルソングとして仕上げたなと、後からになって評価するマヌケさ。
しかも、先日リリースされたリミックス版がスゲー良い。
Magnetic (Starlight Remix)
どストレートにsmoothな2step。NewJeansから引き続きY2Kサウンドを現代に蘇らせるコンセプトにガッツリやられてしまう。
そして、もう一曲2step。
kamome sano - crazy (about you)
音ゲーCHUNITHMに収録されているkamome sano曲のPVがアップされまして。
Future, Kawaii, 2step, Speed Garageの最先端。エクステンド版欲しいです。お願い。
最後は先月に引き続き、リッジレーサーから。
新たにPSVita版『リッジレーサー』とXBOX360の『リッジレーサー6』がサブスク配信となりました。
Chasing All My Dreams
やっぱコレでしょ。シリーズ最高のエンディング曲。
でもゲーム内で聴くのは地味に厳しいんですよね(クリアまでボリュームがあるので作業感が強く、レースゲーとしても難易度がちょい高い)。
だからこそクリアの達成感と共に、流れる光の軌跡を使った演出で描かれるスタッフロール、そしてこの極上のハウス。かっこ良すぎます。
こんな感じで今月はおしまい。
また来月。