毎年最後の更新は、今年遊んで良くも悪くも印象的だったゲームを振り返ります。
2021年に私がプレイしたゲームなので、それ以前の発売の物も含まれます。
ハード表記は私がプレイした機種(互換で走らせた機種)となります。
感想はプレイ当時のもので不満点などはアップデート等で解消されているかもしれません。ネタバレ等もあります。あしからず。
・Series X『Cyber Shadow』
『忍者龍剣伝』的なアクションゲームの快作。
スピード感のあるステージ構成とボス戦。サクッと殺せるしサクッと死ねる。
全体的に操作が気持ちよく安定感のある作りであるが、終盤、急に即死系プラットフォーマー的な難易度調整になってしまっていたのが残念。ここまで丁寧に作って来たのに、いきなり初見殺しを多用して難易度を上げる必要は無かった。
・Series X『The Medium』
現実と異世界が画面で2分割され同時進行するアドベンチャーゲーム。
ADVなので、先に進める為のアイテムやインタラクトが要求されるが、現実と異世界の両画面を見ながら進行する必要があるので目がとても疲れるゲーム。
ただ、それを利用した演出により、ゲームでは見た事がないような映像表現とそれに合わせたストーリー構成がされている。新しいゲームを求めている方は是非。
・Switch『ブレイブリーデフォルト2』
ジョブチェンジシステムのある過去のFFシリーズよもう一度的なゲームの続編。
戦闘のテンポ、ゲームの進行スピードの早さなどとても遊びやすい作りになっており、RPGとしてのストレスは皆無。
アビリティの組み合わせによってゲームバランスを思いっきりぶっ壊せるのが面白いと感じる人と、ちゃんとせーよという人に分かれるかもしれない。私は有り派。
・Series X『Outriders』
『Gears of War』をベースにアイテム掘りの要素をプラス。最近はルーターシューターと言われるジャンルですね。
『GoW Judgement』のPeople Can Flyが作っているだけあって、カバーシューターとしての基礎はガッツリと出来ており、操作していて気持ち良い。
本作がもったいなかったのは、発売日からサーバーが不安定過ぎた事。シングルプレイでもネット接続必須で、サーバーが不安定だとまともにゲームすら出来ないという状態が続いてしまった。
ゲーム部分も、発売後のアップデートではナーフの嵐という、一時しのぎ的な調整ばかりを行っていると思われてしまうような方法をとってしまった。
もちろんなんでもかんでもナーフするなという話ではなく、ゲームバランスを壊したり寿命を縮めるような要素に対しては調整がされるべきで、それは本作も行われていた。
しかし行われた修正の順番によりプレイヤー側に有利な部分はすぐに修正するのに、根本的な問題は放ったらかしているように見えてしまった事が不幸であった。
アップデートは製作者とユーザーとのコミュニケーションの一つとして見る事も出来る訳で、ポジティブな言葉が時と場合によって追い込む言葉になるように、単体で見れば適切な行為であっても場面とタイミングによって逆に作用してしまう。
出来る事から問題をクリアし、少しでもマシな状態にしようとしたが、その行動は最良の結果には結びつくとは限らないという悲しみを感じたゲームだった。本当にもったいない。
・Series X『バイオハザード ヴィレッジ』
『バイオ4』よ再びという心意気が見える一作。
敵を殺すとお金を落とす。マップ各所に配置されたアイテム。敵集団に対し大立ち回りが出来るほど豊富な武器。
ホラー要素に全振りした前作に比べ、ひたすら敵を倒して遊びましょうというコンセプトは前作が好きだった人ほど落胆したかもしれない。
『バイオ4』とは違い体術が無いので、純粋なエイムで敵を倒していく面白さはあるが、その反面単調さからは逃れられていない。
敵のボスキャラが個性的で良いキャラクタがいっぱい居たにも関わらず、彼らと戦闘する時にはモンスターに変化した状態ばかりなのはガッカリポイントだった。
第一形態だけでもいいからそのまま戦いたかったよ。
しかし、本作はストーリーが良かった。
前作からの主人公イーサンの物語が本作で完結するのだが、家族を守りたいという執念とその先にある悲しみ。本作での謎が明かされる瞬間、それはシリーズ経験者やゲーマーの死角を狙うような仕掛けになっているのにはちょっと唸った。
バイオシリーズはマッチョと小娘ばかりが活躍するストーリーであったが、ターゲットの年齢を引き上げ、ふつーのおっさんを主人公に持ってきた前作そして本作では、その年齢で無ければ描けないストーリーとしての目論見が見事に成功していたと思います。
・PS5『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』
背景やキャラクタなど至近距離でジッと見てしまうぐらいに圧倒的で緻密に描かれたグラフィック、その世界をシームレスかつハイスピードに切り替えながら進む展開に驚きの連続。
やっとPS5のパワーが見れたという喜びが本作には詰まってます。
豊富なガチャメカでひたすらバンバン敵を倒す爽快感。その小気味良さはハードの性能アップの恩恵ですね。
・Series X『SCARLET NEXUS』
近未来を舞台に、怪異と戦う部隊の物語。
軍隊とはいえ、学園モノの延長の雰囲気があり、雑に言えばラノベ的フレーバーのアクションゲーム。
開始時に男女それぞれのキャラクタを選んで遊ぶゲームで、進めて行くとそれぞれの主人公の立場が対立するという、1つの物語を2つの視点から見るシステム。だが、何故か対立しても同僚として接するという部分は続いており、直前までお互いの意見がぶつかり殺し合いをしていた彼らが、ミッションの合間(インターミッション)で何事も無かったかのように同僚として接している違和感。お前ら仏か。いや、仏だってもうちょっと根に持つだろ。
基本的にステージも会話もテンポ良く進むのに、終盤で急にというか、ここまでの進行スピードからは考えられないほど異常な量のザコと戦うステージばかりになってしまっているのが残念。
そもそも敵バリエーションがめっちゃ少ないので、同じ敵ばかり。それを終盤になって何時間もやらせるって何が面白いのだろうか。
上述の通り開始時に男女それぞれのキャラクタを選んで遊ぶゲームだが、ストーリーを深く知るには両方で遊ばないといけないらしい。キャラクタの特性や仲間が違うのでプレイ感覚は違うのだろうが、2周遊びたいと思わせるようなゲーム内容ではなかったので断念。
・Series X『Warhammer: Chaosbane』
清々しいほどの『Diablo 3』の丸パクリゲー。
そこそこ遊べるあたり、そこそこがんばったのだなと思いつつ、まぁそこそこ面白い止まりだなと。
しかし、模倣とはいえそこそこまで仕上げてくる技術力は見えるので、Eko Softwareの次回作にそこそこ期待したい。
・Series X『テイルズ オブ アライズ』
全面的なデザインの変更により、海外展開も狙ったのだろうが、現在のゲームのトレンドを上手く捕らえた調整になっていると思います。
敵に対してコンボを繋げ続けると広範囲かつほぼザコは即死という派手な技を繰り出せる事により、あくまでゲームのテンポを落とさず、アクションゲームの面白さと目にも楽しい演出でザコ戦のダルさを完全に解消している。
ただ、そんなテンポが良い戦闘が最終盤になって崩れてしまったのが本当にもったいない。
ラスト付近に居るザコは、バカみたいに体力があったりスーパーアーマー持ち、これまではフィニッシュ技として機能していた技も敵の体力を削りきらずにダラダラとした戦闘が続く。これさえ無ければ。ここの調整を担当した人は深く反省してください。
ストーリー部分はコレと言った見どころは無いが、あまり奇をてらうことなく王道の作りとしては良い。特に仲間のキャラクタ全てに好感を持てるストーリーが用意出来ているだけで、このシリーズとしては当たりなのでは。
しかし、本作でJRPGの底力を見ました。2021年で遊んだRPGでは最も素晴らしいゲーム。
・Series X『LOST JUDGEMENT: 裁かれざる記憶』
現実の社会問題に対して細田守の映画のようにエッセンスだけ入れて本当は何も考えていないのがバレバレの『龍が如く』シリーズと比べて、割と社会問題に真正面から向き合っているシリーズであるキムタクが如く。
前作では今更わざわざ言う事でも無いが、刑事事件一つとっても現在の日本において法の下で我々は平等ではない(職業や過去の実績、時勢や国・自治体の財政状況、関わった人数、為政者とのコネによって大きく変わりますからね)からこそ、あえて法の下では何人も平等であるという法の理念をテーマにしていたが、今回は現在の法では裁かれない・裁くことが出来ない人々をテーマに持ってきている。
本作のラスボスは、イジメにより自殺をしてしまった子供の遺族に対し、復讐の機会を与える為に加害者を拉致し、被害者遺族によって報復させる活動している。
どれだけ人をイジメても法により裁かれない彼らに罰を与えるというダークヒーロー。
被害者家族だけでなくネットなど一部から評価されるダークヒーローの活躍、それを追う主人公(キムタク)。しかし、そのやりとりの間に、ダークヒーローの動きによって関係の無い人物が巻き込まれる形で殺害される。
しばしば道徳というのは周囲によって形成されるもので、倫理は個人の中にあるものという言われ方をするが(異論はあるだろうけど一旦置いておいて)、本作でもそこの齟齬が上手く表現されていて面白かった。
キムタクがラスボスに対してあくまで警察に力を借りる事なく言葉で、それは、あなたの活動により無関係な人間が巻き込まれているからもうその活動は止めろという倫理によって説得するが、ラスボスは彼の行動を支援する別のコミュニティの道徳によって動かされているのでまったく動じないという噛み合わなさが表現されている。
本当ならば、この噛み合わなさに対してキムタクが葛藤するシーンがあればもう一段深くなったとは思うのだが、それが無い為にキムタクが同じ事を連呼するという若干抜けた脚本になっていたのは残念。
そして、もちろんゲームだし、あくまで『龍が如く』シリーズの血脈ではあるので、最終的にぶん殴って説得するというメチャクチャな事になるわけだが。
ただ、現在の法は未完成であるし、今後も完成する事は無いとするキムタクと、それに対してほんの少しだけ譲歩するラスボスという、スッキリとは終わらない着地点にした事に対し、本作で扱ったテーマは単純な善悪の問題では無いというメッセージだけは入れたいという本作のスタッフの矜持が見えた。
まぁいくら悪いヤツでも殺しちゃダメというかそもそも私刑はダメだよねって当たり前な思いはある。ただ、ちょうどこのゲームと同じ頃に読んだ『娘の遺体は凍っていた 旭川女子中学生イジメ凍死事件』を読んでたら、この事件の加害者と隠蔽に加担した大人達全員どうにかせーよと思ってしまったので、人間が持つ人を罰したいという気持ちは難しい。共感には負の面がある。
・Series X『art of rally』
見下ろし視点のレースゲーム。
アート寄りで見た目はチープでありながら、操作している感覚はリアルそのもの。
ラリーゲーらしいズリズリとドリフトする感覚、コーナーの立ち上がりにカウンターを当てて安定させる操作など、カジュアルなレースゲームより遥かにリアルな手触りがある。
ジャンプ後の挙動など、あれっ?というような変な動きをする箇所がいくつかあるのが残念。
ラリーの歴史を1から追体験していくキャリアモードなど、ラリーへの愛が溢れている。
・Series X『FARCRY 6』
いつもの『FARCRY』。
いや、過去作よりも影の薄くなったヴィランと、過去作よりも多いバグにより半歩後退か。
敵を倒してもちょっと画面から外れた所に移動すると、敵の死体があった所には何食わぬ顔して敵が復活しているのには笑ってしまった。スクロールアウトで即復活ってファミコンのゲームかよ。
マップ各地を巡ってそこを仕切っているリーダーに会って協力を要請したり、各地の拠点を破壊したりと、やっていることは『アサシンクリード』も『ゴーストリコン』も『WATCH DOGS』も『FARCRY』も、これらの最新作は見た目が違うだけで内容は一緒になってきましたね。大規模なスタッフでオープンワールドを作るにはコレが作りやすいって事なのかもしれんが、UBIのゲーム全部一緒過ぎるだろ。
本作の舞台はキューバをベースにしているが、まさに古いアメ車が走るような、まだコレでやってんの?ってな雰囲気のするタイトル。このまま10年以上続ければアンティーク的な味わいが出るかもしれんけどね。
・Series X『レインパレード: イタズラ雲の冒険!』
プレイヤーは雨や雪を降らせる雲となって遊ぶゲーム。
ステージ1からガーデンウェディングに雨を降らせて結婚式を台無しにしろというから笑ってしまう。
そういったちょっとしたイタズラからひたすらカオスな天変地異に人助けまで、目的がまったく違うステージが豊富に用意されており、最後の最後までダレる事なく新しいステージへ進むのがずっと楽しいという稀有な作品。
ゲームのパロディがメチャクチャ入っているので、ゲームに詳しい人なら2倍楽しめます。
・Switch『メトロイド ドレッド』
久々の2Dメトロイド。出来は良いだろうとは思っていたが、そんな期待を遥かに超える完成度。
まさにアクションゲームとして磨き上げられた面白さが詰まっている。
通常攻撃では破壊不可能のロボットの追いかけっこなど、ストレスだけで終わりそうな要素に対し、一発だけ撃てる武器を用意して反撃させてみたり。中盤以降はその展開に捻りを入れてきたりと、単調になりがちなジャンルでありながらテンションが高いまま維持されている凄さ。
過去シリーズよりも動線の誘導が上手く迷う要素が少なくなっているが、クリアしたエリアが閉鎖される仕掛けにより前に進ませるという方向でも作られているので、後で目当ての能力を手に入れたら戻ってこようと思っていざ向かったら閉鎖されて行けないという状況になりがちなのには賛否があるか。私はこの部分に関しては若干不満でした。
メトロイドシリーズは一度クリアした後すぐにタイムアタックでプレイする方も多いと思いますが、2周目以降はマップ構造からボスの攻撃などが自然に見切れて全てが流れるように操作出来るようになっており、コントローラーを通してサムスと一体になれるような上達を感じられる。メレーカウンターというパリィ要素も気持ち良い。パリィ最高。
今年を代表する1本を選ぶとしたらコレかな。
・Series X『Unsighted』
SFCの『ゼルダ』的2Dアクションゲーム。ゼルダ的パズルはもちろん、戦闘部分が強化されており、射撃やパリィを駆使して戦わないと死にまくる難しめな調整が面白い。
ゼルダ+ダークソウルと評している人も居るが、とてもよくわかる。そして、パリィが気持ちいい。パリィ最高。
主人公を含めてキャラクタ達は人間によって作られたロボット。
ゲーム内ではリアルタイムで時間が進む上に、世界の崩壊により安定的なエネルギー供給を受けられなくなった彼らには活動時間があり、ゲーム道中で拾った貴重なアイテムをNPCに上げる事によって延命が出来るというシステムは斬新。
まぁNPCといっても有用なキャラとそうでないキャラというのはどうしても分かれてしまうので、生命の価値に対する葛藤をプレイヤーに持たせるという形までには至っていないのが残念。(オプションで時間経過の要素そのものを切る事が出来るので、ゆっくりゲームをしたい方も安心です)
あと興味深かったのが、本作はブラジルのデベロッパーStudio Pixel Punkが制作しているが、そのプログラマーの一人のTiani Pixel氏はトランスジェンダーの女性。
彼女が作り上げたこの世界はご想像の通りLGBTQのキャラクターを登場させ、また主人公と助けるヒロインもまたそれなのだが、そのキャラの振る舞いに何処か特別な物やステレオタイプというかアイコニックな仕草を入れるのではなく、ただ普通の恋愛の物語として作ってあるのはおそらく意図的な物であろうと思う。
またラストのイベントシーンで手の動きによる感情表現という、アニメなどで避けがちな難しい演出に取り組んでいたのも印象的でした。
・Series X『Call of Duty: Vanguard』
早いキルタイム、速いダッシュというスピード感溢れるマルチ。ベースの作りは好きだし、この方向性としてはアリだと思うのだが、アップデートがある度にカオスになっていくリスポン位置、襲いかかる多くのバグ、アタッチメントによる性能差が極端で武器レベルを上げないと撃ち負ける、そもそも貰えるEXP・バトルパスのポイントが少なすぎる、射程が長く強すぎるショットガンなど今回大分やらかしてんなっていう…。
現状、シーズン1で追加された焼夷弾がひどすぎる。所謂投げ物の武器だが、投擲地点の周りに火が付く+中央ではテルミット的燃焼+そこから煙モクモクという目が死ねる武器によってゲームが壊れている。
なんでコレを追加しようと思ったのだろうか。重役のバカ息子が鼻垂らしながら画用紙にアイデア書いて持ってきたんかな。それだったらしょうがないけど。
しかし、WW2物は売れないねー。世界的にも食傷気味なんだろうか。いや、そもそも無料で遊べるFPSがこれだけあるのに、わざわざ金払ってまでこんな未調整なゲームを遊ぶ意味がねーよって話か。
・Series X『Unpacking』
引っ越しの荷解きをテーマにしたパズルゲーム。
積み上げられたダンボールを開封していき、部屋に物を置いていくだけ。それだけなのに楽しい。
初めて一人部屋を与えられた日をステージ1として、その後に起きる引っ越しのイベントと共に、ダンボールに詰められた物から主人公の人生を追体験していく。
ただダンボールから出てきた物を黙々と収納するというアンビエントなゲーム(海外で言うところのZenのジャンルですね)でありながら、その持ち物、部屋の感じから人物像が浮かび上がってくる構成が非常に面白い。
人の部屋を見る面白さに、時間という軸がもう一つ加わってくる楽しさ。
同棲する為に今住んでいる住民のもとにころがり込むという形での引っ越しでは、元から置いてあり動かせない物と動かせる物というのが設定されている。
最初それは作り手側の都合によるゲーム的な制限でそうなっているのだろうと思っていたが、良く考えると物によっては今の住民が動かさないで欲しいという意思が表現されており、上手い見せ方だなと膝を打った。
後半のステージにて主人公は家の主導権を獲得しており、全部の荷物を自由に置けるってのも面白いというか、そういうものですよね。家って。
物語の部分も、ゲームを進めていく上で「あれ?」というような違和感が、ゲームクリアした時の一枚絵により答え合わせとなる構造も上手い。
一点のみ気になったのが、ダンボールから出てきたアイテムが何に使うのかわからず何処へ置いたら良いのかわからなかったり、そこに置くのが正解なの?ってケースが何回かあったこと。
この辺はそれぞれの国の文化や習慣に関わってくる問題なので調整が難しそうな感じはするが、例えば今持っているアイテムの名前を表示するボタン(持った瞬間自動的に表示するのは無粋だからね)だけでもあればもうちょっと遊びやすかった。知らない道具が出てきてもググればいいしね。
しかし、本作の持つアイデアは本当に素敵で、もし可能であればMODフレンドリーな形にして、ユーザーがアイテムや背景など自由にプレイヤーがドットで書けるようにしてそれを共有した上で、各ステージを作れるようになると楽しいだろうね。
引っ越し履歴と部屋の間取りから人生を表現出来る。都会と田舎、引っ越しが多い人も、実家で暮らし続ける人も、成功・失敗の紆余曲折あった人もそれぞれの味わいが絶対にある。
・Series X『Forza Horizon 5』
メキシコを舞台としたオープンワールドレースゲーム。
前作のロンドンは冬が厳しく、町は歴史を感じるが色味が地味であったのに比べると、カラフルな町並み!青空!ビーチ!ってな感じでフェス感が強くなっております。
前作よりもオーバースピードで曲がり辛いなど、Horizonシリーズは1作1作着実に手触りが『Forza Motorsport』に近づいているのが面白い。
ただこちらもバグが多い。
シーズン制をとった長期運用モデルのゲームであるが、そのシーズンで出される課題がクリア不可、そもそも翻訳が間違っているなど不具合がありまくり。
ここ2年近く世界的に大変な状況であったのはわかるが、特にAAAタイトルにおいてそのレベルのバグや不具合放置するか?って事が多すぎた印象がありますね。
・Switch『真・女神転生V』
久々のメガテンシリーズとして期待をしたが、ちょっと肩透かしか。
マップの高低差が激しいうえに、廃墟となったビル内では瓦礫による行き止まりが発生したり、2Dで表示されるマップでは進めるルートがわからないなど、マップ移動のストレスが大きかった。
ストーリーは、真面目に作ったとは思えない程に唐突な展開ばかりのつまらないシナリオと、魅力の無いキャラクタ達。
悪魔を連れて歩くのが肝のゲームだから、戦闘と悪魔のグラフィックが良ければそれでいいだろというゲームではあるが、初期の女神転生ってもうちょっと中身あったよね。
あと今回、プレイしててハッキリとわかるぐらいにレベル補正が強い調整になっているのもイマイチだった。
これはもちろんレベルさえ上げりゃなんとかなるというプレイヤーの救済としても機能しているので賛否はあるだろうけどさ。
過去作のように経験値にレベル補正をかけて、場面場面でのレベルキャップとして機能させるのはちょっと時代遅れかもしれんが、それにしたって今回の調整はやりすぎだろう。
・Series X『Halo Infinite』
今回のキャンペーンはオープンワールド。
いわゆる"UBIタワー"ライクな古臭いシステムになっており、敵の拠点を落とすと周辺のマップに様々なアイテムやミッションが表示される仕組み。
ただ、メインミッションに関わる場面は敵の基地へのカチコミとなっているので、そこはリニアな作りで従来のHalo感を出している。
FPSとして基本的な部分は非常に良く出来ているし、グラップリングフックや周辺の敵を表示するレーダー的なアイテムなど複数のアビリティが用意されているので、動かしていて楽しいFPS。
しかし、オープンワールドのFPSでありながら従来のシリーズ通り2つしか武器が持てないという部分が足を引っ張っている。
ゲームの進行と共に様々な種類の武器が解放され拠点で装備が出来るのだが、持てるのは2つだけ。基本的に敵のシールドを剥がすエネルギー武器(優秀なのはパルスカービン)、シールドの無い敵の頭をぶち抜くライフル(3点バーストのバトルライフルが優秀)の2つだけを持って走り回る事になる。
せっかくスナイパーライフルとかロケットランチャー的な物もあるのに使う機会無いですからね。持てる弾薬も少ないし補給出来る箇所も限られている武器は汎用性が低すぎて使いみちが狭い。
ステルス要素も無い(手を出すと周囲の敵が絶対に気付く)為、結局同じ武器を延々と使って、代わり映えしない敵をひたすら倒すというワンパターンなプレイフィールになってしまっている。
「ウチはずっとこれでやってますんで…すいません」という文言が通る程にHaloは伝統のあるシリーズだが、客としては今回あんたらの業態が変わってんじゃねーかっていう。
最近のオープンワールドゲームとしては極めて狭いマップとなっているが、逆にこれが成功しており、もしもマップがもっと広かったらクリアを諦めていたかもしれない。それぐらい単調。
ただ、メインシナリオで戦う事になるボス戦は個性的で楽しく、近接ボスと戦う時は狭い空間で棒持った敵が追っかけてくる感じ、ほうきで遊ぶ小学生の休み時間っぽくてよかったです。
ストーリーは私には理解が及びませんでした。バカで申し訳ない。
・Series X『ロードス島戦記 ディードリット・イン・ワンダーラビリンス』
主人公ディードリットの歩くモーションが『月下の夜想曲』のアルカードまんまで笑うゲーム。
ベースはそれなのだがゲーム的には一捻り加えてあり、主人公が持っている2つの属性を切り替えながら進む事がポイントとなる。要は『斑鳩』であり、『Outland』的なアレですね。
豊富に用意された武器や魔法、メトロイドヴァニアでありながら迷宮要素が少なく遊びやすいなど、本家のリスペクトに遊びやすさがかなりプラスされている。
本作でイマイチなのは、2Dアクションゲームとしてあまりにも難易度が低すぎる。
敵の攻撃パターンが単純な上に、アイテム以外の回復手段が用意されており、しかも主人公の放つ魔法と弓がエグいぐらい高性能。
道中のザコはザコすぎて意味を成していないし、属性切り替えが必要な場面も単純なものばかりで面白みが薄い。ボスなどほぼ初見で行けますからね。全体通して2回以上負けたボス居なかったんじゃないかな。
その辺り『Touhou Luna Nights』は見事な調整であったが若干負荷が高いというか、クセが強く窮屈さを感じるゲームではあった。そう思えば、本作の方が広い層に受けるかもしれんけどね。つーかキャラゲーとしてあえてこの調整にしたのかな。そもそもロードス島戦記にピンと来る人は結構な年齢だろうし。
今年は他にも
PS5『Ghost of Tsushima』
DLCでは、本編ではあまり語られなかった父と息子の物語良かった。
PS5『ファイナルファンタジーVII リメイク』
DLCのユフィが元気そうで何より。
PS5『ま~るい地球が四角くなった!?デジボク地球防衛軍 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS』
ミッション中、終了後のアイテム拾いという不毛な行為からの解放。ナンバリングのシリーズより好き。
PS5『CloudPunk』
サイバーパンク世界の運び屋ゲー。ストーリーからキャラクタまでサイバーパンクあるあるだけで構成されており、それ系が好きなら超おすすめ。
などなどありますがとりあえずこんな所ですかね。
正直な所2021年はちょっとだけ残念な出来のゲームが多かった印象があります。これは2020年辺りから感じていた事で、どうしてもご時世がアレなのでそれによる難しさというのが出てくるかもしれない。なかなかねぇ…出口が見えそうで見えない辺り難しいですね。
あとレトロゲーム界隈にもポコポコと良いゲームが出てましたね。それこそナムコのアーケードアーカイブスなどやっておかねばと思いながらも放置していたりと、今年はちゃんと腰を据えてレトロゲーをプレイ出来なかったので、その辺も2022年にはなんとかプレイしたい所です。
まぁこんな感じの1年でした。
来年も楽しいゲームがたくさん出る事を願って。
そしてゲームを楽しむ為にも元気で過ごせるようがんばって行きましょう。
2021年もお疲れ様でした。良いお年を。